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全ての始まり

音子です。
色々悩みましたが、やっとひねり出しました!左三の出会い編です。

!注意書き!
■シリアス(甘さ控えめ)
■左近は三成の存在を知らなかった、という捏造設定
■前置きが長い割に、絡みは少なめ
■左近が上から目線 タメ口です

うちの左近は仕官を始めると、きっと殿にメロメロになるので(笑)
今のうちにシリアスを投入しておきます。
殿が大好きな左近じゃないとダメ!という方は、読まない方が良いかもです。

了解いただけた方は、<続きを読む>ボタンからどうぞ。






明智光秀、織田信長を討つ-
魔王とも謳われた男の死に、日本はかつてない動揺に襲われた。
だが、歴史はそこで終わらない。
京の本能寺から生じた波紋は、瞬く間に中国まで届き激流を呼んだ。

主の仇討ちに燃える者。
業と悲壮な覚悟を背負い、迎え撃つ者。
主家の存亡を賭して、戦に臨む者。
時流を掴もうとする者。

様々な思惑が、ぶつかり合う場-戦の幕開け-を求めていた。
信長の死は、全ての始まりなのかもしれなかった。
         
                            *

その日、島左近は山崎にいた。
明智側につくという主の説得に時間がかかり、参戦は何とか間に合わせたという状態だったが、 
その分策は十分に練っていた。
援軍の旨は、伝令兵を通じて秀吉に伝えてある。

-あとは、武働きで功を示すだけだ
高揚感が背筋を駆け上がるのを感じながら、左近は戦場へと身を投じた。


鬼神のような太刀さばきで敵を出会い頭に叩き、勝竜寺に出現した伏兵を殲滅させる。
左近は着実に敵の数を減らしていった。
兵の数は秀吉側が圧倒的に多い。
自陣を守り、天王山を制圧すれば負けることはない戦だった。

自陣にほど近い勝竜寺には、部下を置いたので問題は無い。
天王山には秀吉方の兵の多くが向かっていたから、陥落は時間の問題だろう。
そう見込んだ左近は、明智の本陣へ向かった。



血と火薬の匂いが漂う戦場を、早馬で駆け抜ける。
左近の目に止まるのは、すでに事切れた兵ばかりだ。
だが天王山の裾野で、今まさにせめぎ合っている集団を見つけた。

一方は桔梗の旗印。もう一方は左近が知らぬものだった。
善戦しているが、味方側の兵がやや少ない。
長引けばこちらが不利、と見て取った左近は、人だかりの中に突撃した。
大太刀を振るい、敵をなぎ倒す。
虚をつかれた兵達は、左近の前にあっけなく沈んでゆく。
そうして敵を倒すことで左近の視界が広がると、味方の大将の姿が見えた。

鎧も纏わぬ軽装。鮮やかな赤の装束。
鎧の有無を抜きにしても、その体はひどく細身で。

荒くれ者ばかりの戦場で、その姿はどうしても目を引いてしまう。
-まさか、女じゃないだろうな
すぐに援護が出来るよう大将の動きに注意しつつ、左近は敵を蹴散らし続けた。


群がる歩兵をあらかた倒した左近は、将の姿を目で追いかけた。
鉄扇を振るい、舞うように敵を倒していく。
その姿はさながら一羽の蝶のようで。
だがその攻撃はかまいたちを思わせる程苛烈で、左近を驚かせた。

綺麗ななりして、やるじゃないか。
戦場に出ているだけのことはある。

左近が感心しながら見つめていると、やがて大将同士の一騎打ちが始まった。
反撃の隙を与えずに繰り出される鉄扇の攻撃に、敵将の姿が後退する。
その攻撃で傷を負ったらしい。敵の動きは鈍く、味方は苦も無く刀をかわす。

-勝負あったな
左近がそう思った瞬間、草陰から歩兵が飛び出した。
腹に傷を負い血を流している兵が、叫び声を上げながら大将の元へ向かう。

まずい、まだ生き残りがいたか!
そう悟るや否や、左近は兵に向かって走り出した。
刺し違えてでも、軍功を挙げようと言うのだろう。兵の目は常人のそれではなかった。
戦場で一番厄介なのは、死を恐れない兵だ。


振り下ろした大太刀に、肉の感触がする。
左近が伏兵を斬った瞬間、敵将も断末魔の声を上げた。
ガシャリと鎧を纏った身体がくずれ落ちる。
その振動が最期の恨みを告げるかのように左近の身体へ伝わり、消えた。
二つの骸が地に伏す傍らで、背中に感じた熱と息遣い。


振り返ると、恐ろしいほど整ったかんばせがそこにあった。


「差し出た真似を」
左近に向けられた声は、明らかに男のものだった。
だが髪も顔も身体も、左近のものとはまるで違う。
児小姓か寺稚児がそのまま大人になったような姿に、左近は半ば驚き半ば呆れた。

そんな左近をよそに、男は冷ややかに骸を見下ろし言い放つ。
「この程度、俺一人でも倒せた・・奇襲で大声を上げるような馬鹿は、な」

「そりゃあ悪かったね」
せっかく助けてやったと思ったら、何とも口の悪い奴だ。
その美しさを笠に着ているのか、あるいは口の利き方も知らぬ子どもなのか。
毒のある言葉に、思わず返答もなげやりになってしまう。
日頃は鷹揚に構えている左近だが、男の高慢な態度に気分を害せざるを得なかった。

「その家紋、左近・・・といったな。援軍は貴様の差し金か?」
礼もない上に、貴様呼ばわり。あげく、差し金とは。
気の強い女は嫌いじゃないが、男はね。
物怖じしない姿勢は結構だが、その物言いは頂けない。

「だとしたら何だい。その礼に城でもくれるのかい?」
アンタに何が出来る?
揶揄するような挑発を鼻であしらった男は、左近の目を真っ直ぐに見据えた。

「報いよう いずれな」
男はそう言い残し、馬で走り去ってしまった。
 
名も名乗らずに消えた男。
容姿も言葉も現実離れしていて、左近は白昼夢を見た気分になった。
その後駆けつけた明智の本陣は、すでに陥落済みで。
どこか腑に落ちない左近を残したまま、山崎の戦はあっけなく幕を閉じた。

                          *

「いやー島殿のご活躍。まこっとに!すばらしかった!こたびの勝利は、島殿のおかげ
じゃあ!!」
「身に余るお言葉、ありがたく存じます」
戦が終わり訪れた味方の本陣。 左近は総大将に謁見していた。

-さほどの働きはしてないんだがね。これも人たらしの秀吉流かな
内心そんな感想を漏らす。
だが秀吉よりも、左近の気にかかったのは。
上機嫌な秀吉の傍らに、先ほど遭った鉄扇の男が控えていることだった。
しかも男は睨みつけるように左近を見ている。
跪いた己を見下す視線に、左近は居心地の悪さを禁じえない。

「島殿と三成がおれば、わが軍は百人力じゃのう!」
秀吉がニコニコと笑いながら、隣の男に話しかける。
「恐れ入ります」
仏頂面は崩さないが、その言葉は慇懃だった。
左近は男が秀吉と雑談する様を観察する。

随分と秀吉の寵を得ているみたいだな。
あの自信と人を見下すような態度は、そういう訳か。

左近が一人で納得していると、背後から声が聞こえた。
「石田様」
どうやら例の男に急ぎの用があるらしい。
呼ばれた男は、秀吉に一礼しその場を去っていく。
すれ違いざま、二人の視線が絡んだ。

不躾と思えるほどきつい眼差し。
能面のような顔から、三成の感情を読み取ることは出来ない。
だがその瞳は、先には無かった強い光を放っていて。
人を見る目には長けていた左近にさえ、あんな目をした奴は始めてだ、
という思いを抱かせた。


目が離せなかったな、気圧されたのか?

まさかね--あんな若造に。


左近は武田信玄の下で軍略を学び、多くの軍功を挙げてきた男だ。
ひけらかすことはないが、人並み以上の矜持は持っている。
一瞬頭をよぎった思考を自嘲し、すぐさまそれを否定した。


石田三成か。
仕えたいと思うような代物じゃないがね。
まあその名、覚えておきましょう。


燃えるような赤と、鋭い目つき。
何故か脳裏に焼きついた残像を持て余しながら、左近は秀吉の元を辞した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「礼に城でも~」の台詞はニ/コ/ニ/コのプレイ動画で知りました。
(私の時は言わなかったのに´・ω・`)
左近がこんなに挑発的な口を聞いていたことが新鮮で、出会いはシリアスに決定。

かなり頑張ったつもりですが、冷静になると書き出しがとても恥ずかしいという罠。。
さじ加減が難しいですね。

お読み頂いた皆さま、お疲れさまでした!!


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音子(ネコ)

Author:音子(ネコ)
♀ 関西在住
アニバサ→歴史小説→無双へ 
殿の美貌にメロメロです・・・v
ツンデレ万歳!


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