FC2ブログ
2018/10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


web拍手

TREAT & TREAT ! 後編

こんばんは、音子です。
今回はハロウィンさこみつ後編をお送りします☆


注意書きは前編でほぼ済ませてありますが、一つだけ。

!今回は作品の頭にセクハラ描写があります!
ホントにちょろっとだけなので、ダメージは少ないと思うのですが。
苦手な方はお逃げください。 あと、期待もしないでくださいね!(笑)


準備の出来た方は、<続きを読む>ボタンからどうぞ↓↓








「お菓子をくれなきゃ、イ、イタズラをしてやる!」
真っ赤に染まった頬。上目遣いでこちらを見上げる瞳。
およそ脅し文句らしくない態度のせいで、その言葉は砂糖菓子のように甘く響いた。
どこまでも真面目な三成は、他愛ない遊びに興じたことも無いらしい。
悔しさとはにかみの入り混じった表情は、左近をそそって止まなかった。

「あいにくお菓子は持ってないんです」
「何だと」
「なので俺のこと、三成さんの好きにしてもらって良いですよ」
悪戯をしてもいい。
これは三成にとって計算外の答えだったようで。
恋人はおずおずと腕を伸ばしたが、左近の身体に触れる直前で止まってしまった。

「・・どうすればいいのか、分からん」
三成の瞳は縋るような色をたたえていたが、それはプライドが許さなかったのだろう。
一瞬でその色をかき消し、スッと下を向いてしまった。
「なら、左近がお手本を見せてあげますよ」

あなたの身体で-

そう三成の耳もとで囁いた左近は、その首筋に噛み付いた。
「あっ・・・さこんっ」
ビクンと跳ねる身体を、ソファに縫い付ける。
イヤだ、という訴えとは裏腹に、三成の声は快感を隠しきれていない。
笑みを深めた左近は、細い体に指を這わせた。










「阿呆面で何を考えている」






めくるめく妄想で夢の世界へとはばたいていた左近だったが、三成の言葉であっけなく
現実へと撃ち落とされてしまった。

目の前の恋人は照れもハニカミもしていない。ツン全開だ。
お前に悪戯などこちらから願い下げだ、とさりげなく暴言を吐いた三成は
「来週1週間、俺に昼食をおごれ」
と高らかに宣言した。
「treatにはおごり、という意味もあるのだろう?」
「そりゃそうですが・・ルール、まるっきり無視ですね」
左近の妄想は、容赦なく粉々にされ散っていく。
これじゃあハロウィンかどうかも怪しいですよ、という左近の呟きは、
お前に言われる筋合いは無いと一蹴されてしまった。

「部下にメシをおごらせるんですか」
「お前の方が年上だろう」

左近の言葉もどこ吹く風。
不意打ちのキスがよほど気にいらなかったらしい。三成は憮然とした調子で答える。
減るもんじゃあるまいしと思う左近だが、その意思は固そうだ。

‐ここは折れるが得策かな  

それにこの提案は、左近にとって存外美味しい話でもある。
三成の頑固な性格を知っている左近は、あっさり「いいですよ」と頷いた。

「だって、来週のランチをずっと三成さんとすごせるなら、安いもんかなと」
「 ! 」
三成は左近を何とか困らせたかったらしい。「しまった」という顔が、可愛すぎる。
「三成さんからのお誘いを、断れる訳ないじゃないですか」
たたみかけるように満開の笑みで応えれば、三成は弾かれたように
「誘ってなどいない、命令だ!」と噛み付いてきた。

「あ、冗談ですって、分かっていますよ」
内心大いにご満悦なのを、悟られてはいけない。
左近は目の前の恋人なだめながら、真綿でくるむように抱きしめる。
三成は左近の腕の中。 悔しそうな瞳を見せながら、放せ!と抗っていたが。
「三成さんと一緒にいられるのが、嬉しいんです」
-喜んじゃいけませんか?
左近が反省と優しさを滲ませた笑みを返すと、モゾモゾと背を向けてしまった。


「うんと高い店に行ってやる」
「ええ」
「デザートも頼むからな」
「ええ」


後ろ抱きにした三成から拗ねたような声が聞こえる。
鳶色の髪から覗く耳は、赤く染まっていて。
頭隠して尻隠さず、ならぬ「顔隠して耳隠さず」状態に左近の頬は緩んでしまう。


こうなるから嫌だったんだ。
ボソリと呟いた三成の声を、左近は聞き逃さなかった。

どうやら三成は左近を意識するのが嫌で、やたらと仕事に打ち込み、デートも断っていたらしい。
それは裏を返せば、左近を好きと言っているようなもので。
三成の独り言を理解した左近は、ひどく満ち足りた気持ちになった。

まったく、どこまで俺を虜にさせる気なんですか
意地っ張りな恋人に、愛おしさが抑えられない。

「来週、楽しみにしていますよ」
こみ上げる笑みをこぼさないように、恋人の肩に顔を埋めながら話す。
フンと鼻を鳴らすのが、了解の合図らしい。
そんな仕草さえ可愛らしいと思う自分は、もう救いようがないと左近は思う。

「それから」
「まだあるのか」

強気な言葉とは裏腹に、左近の視線の先には-
唇を噛みながら、自分のシャツの端をぎゅっと握り締める恋人がいた。
三成はこれほど長く抱き締められた経験が無く、戸惑っているらしかった。


ああそんな美味しそうなカオ、しないでください
優しい部下のフリをしてますけど、本当は飢えたオオカミなんですから。

はにかむ三成は、左近にとって極上の据え膳だ。
だが恋に不慣れな左近の上司は、今起こっている事態だけで精一杯のようで。
その初々しい姿が左近を煽っていることなど、まるで気づいていないのだろう。



“食っちまいますよ?”


左近はそう言ってやりたくて堪らなかったのだが。
嫌われたくない、という思いの方が勝ってしまった。
何とも臆病なオオカミだ-昔の自分は正反対の性格だったのに。
本気の恋はずいぶんと左近を変えたらしい。

我慢強くなったな-まあ自慢出来ることじゃないがね
お楽しみは取っておくものだと己を納得させ、左近は静かに三成の髪をすいていく。

今日はまだ、優しい部下のままでいますから。
逃げないでくださいね。


「愛していますよ」 


恋人の細い髪を掻き上げ、左近はその耳もとで囁いた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わーもっとギャグっぽいオチにする予定だったのに!
またこっ恥ずかしい話を書いてしまいました。。音子は左近に幻想を抱きすぎですね(爆)

でも今回の話でフラグが立ったので、次回は・・・ニヨニヨvv
引き続きよろしくお願いします。
お読み頂き、ありがとうございました!



スポンサーサイト

web拍手

▽コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

プロフィール


音子(ネコ)

Author:音子(ネコ)
♀ 関西在住
アニバサ→歴史小説→無双へ 
殿の美貌にメロメロです・・・v
ツンデレ万歳!


Wnat's New !


what's new

3/4 カテゴリーに【小ネタ】設置
〃   左三童話パロup


更新履歴




最近の記事



カテゴリー



月別アーカイブ



最近のコメント



最近のトラックバック



ブロとも申請フォーム


この人とブロともになる


FC2カウンター



メールフォーム


名前:
メール:
件名:
本文:


ブログ内検索



リンク


このブログをリンクに追加する


バナー



ブログパーツ



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。